弁護士コラム

2016.05.02

普通方式―自筆証書遺言

 

自筆証書遺言とは、遺言を残す者が遺言書の全文・日付・氏名を自書し、これに押印がされた遺言書のことを言います(民法968条1項)

 自筆証書遺言書には、遺言者の自書によって作成されていることが必要なので、

①遺言者の筆跡がわかる方法で

②遺言書の用紙に遺言者自身が直接書いた場合

に限り「自書」されたことと認められます。そのため、ワープロによる遺言書の作成やDVDに録画する方法で遺言した場合は、たとえ本人の真意や本人が作成したことが確実であるとしても、「自書」とは言えないため、遺言書は無効になります。

日付の記載は、遺言書が完成した時の遺言能力の存否や、複数の遺言書があった場合にその先後関係を判断するために要求されています。そのため、日付の記載は、暦日である必要はなく、遺言完成の年月日が客観的に特定できればよいので、例えば「私の70歳の誕生日」「娘の結婚式の日」という記載も有効です。

氏名の記載は、遺言者の特定のために要求されているものですので、遺言者が特定でき、他人との混同が生じないのであれば、氏または名のみでもよいとされています。

押印は、自書の要件と同様に、遺言者の同一性及びその意思の真正性を担保する機能を持ちます。また、使用すべき印章には制限はなく、三文判でも指印でもよいとされています。

 

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投稿者: 弁護士法人菰田法律事務所

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