相談解決事例

(随時、依頼者からの了解がいただけた範囲内にて掲載致します。)

両親の面倒を全く見ない長男

2人兄弟の次男さんがご相談に来られました。「父親が先日亡くなった。父親は生前、痴呆症になり、体も弱っていたので、排せつや入浴、食事の介護が必要な状況だったが、他人に面倒を見られるのを嫌った父親を、私が8年間同居して面倒を見てきた。長男は、全く面倒を見ないだけでなく、経済的な援助すらしてくれなかったので、父親の年金だけで何とか切り詰めながら父親の面倒を私一人で見て来ました。しかし、父親が亡くなった途端、長男が遺産分割として自宅の評価額の半分を渡せと言ってきたのです。」
 お話を聞く限り、遺産と呼べるものはごくごく僅かな預貯金とご自宅の土地建物のみでした。法定相続分は兄弟で2分の1ずつ、土地建物の評価額は合計で4000万円。長男さんは2000万円を要求しているようですが、そのような蓄えは依頼者にはありません。また、お父様は遺言書も残しておられませんでした。 当事務所にて交渉を行うこととなり、依頼者が介護を行ってきた8年間の労力を寄与分として換算し、年金で足りなかったお金を依頼者が支出していたことも立証して、寄与分を算定しました。また、長男さんはご自宅を建てる際に、その頭金をお父様からもらっていたことから、特別受益も主張し、結果として、長男さんの相続分はゼロという計算となりました。 本件は、そのような計算になる事、これを裁判所にて争ったとしても証拠が多数揃っていることから、おそらくこちらが主張している内容が認められるだろうことを熱心にご説明し、長男さんにご理解をいただきました。長男さんも、裁判所で争った場合の期間的リスク、弁護士を雇わなくてはならない金銭的リスク、今まで次男に任せきりにしてきた負い目もあり、しぶしぶ了解してくださいました。
 このように、複雑な相続トラブルが裁判所を利用せずとも、弁護士による粘り強く、論理的な交渉によって解決する場合もあります。

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