弁護士コラム

遺言無効確認請求訴訟の意義

今回は、遺言書を発見して、様々な事情から、遺言無効確認請求訴訟を知り、ご検討中の方に、遺言無効確認請求訴訟を提起する意義をご説明します。

遺言が遺産分割に影響する

亡くなった方(被相続人)が遺言をしていると、多くの場合、遺産分割に影響を及ぼします。例えば、相続分を指定する遺言の場合には、指定された相続分(指定相続分)を前提に遺産分割をすることになります。このように、遺言が存在すると、多くの場合、当該遺言を前提に遺産分割をする必要があることになります。

そして、遺産分割の前提になる遺言の存在や遺言の効力、解釈等に争いがある場合には、権利関係についての争いという扱いになり、その確定は、地方裁判所で解決すべき訴訟事項になります。そのため、地方裁判所に訴えを提起し、訴訟の手続を経て確定する必要があります。なお、法律上は、遺言無効確認も「家庭に関する事件」に含まれますので、調停前置が採られています(家事事件手続法第257条1項、244条)。しかし、実務では遺言無効確認等の事案については、調停を経ないで訴えが提起され、そのまま訴訟手続が進行することが多いです。

遺言無効確認請求訴訟は、遺言の効力に争いがある場合に、無効を主張する者が、遺言自体の無効であることの確認を求めて訴えの提起をし、遺言の効力を確定させる訴訟です。

判決により遺言が無効であることが確定すれば、遺言がはじめから効力が生じていないことを前提に、遺産分割をすることになります。一方で、無効確認請求が棄却されれば、遺言が有効であることを前提に遺産分割をすることになります。

このように、遺言無効確認請求訴訟は、遺言の効力をめぐる紛争を抜本的に解決する点に意義がある訴訟です。そのため、必ずしも訴えの提起にあたってネガティブなイメージを持たれる必要はなく、この訴訟を紛争解決の一環として考えることも出来ます。もしも遺言無効確認をなさることを検討されている方は、無料相談などを用いてご相談いただくと、個別の事情に応じたアドバイスを行うことができます。

福岡市内の方だけでなく、那珂川・春日・大野城・大宰府・糸島・飯塚など福岡市近郊でお悩みの方々もお気軽に相談予約専用フリーダイヤル(0120-755-687)までお問い合わせください。

2019.04.12

YouTube Google+ Facebook
0120-75-5687